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かずおの一日 2000年9月6日
 さてさて、ふたごは日記も成長が遅いのか?なんて言われないうちに更新、更新。
 日記というかこれじゃ作文だ!と言って執筆に苦しむまさお先生を気づかい、今日は日記らしく僕の一日を。

朝のひととき
 残暑で朝起きる気もなくしていた僕も、ようやく早起きができるようになった。
 そんなわけで今日も7時に起き、メールと掲示板をチェックしてお返事を出す。
 大げんかの原因になるほど電話がきらいな僕も、しまいにゃ相手がいやになるほどメールはマメに書く。
 毎日出しっこしているにも関わらず、今日は意味もなく長くなってしまったお返事を出し終わると、すでに出社15分前!
 急いで朝ごはんを食べならが、新聞の4コマまんがとスポーツ欄に目を通し、歯を磨き、髪をとかしてシャツを着る。
 そして弁当箱にごはんと梅干とレンジでチンするハンバーグのレンジでチンしてないやつをつめこんで家を飛び出した。

電車の中で
 8時41分発のいつもの上り電車に乗ると、夏休みがやっと終わった女子大生たちがチェックペンを片手に試験勉強をしていた。
 「おーゥ、おめーら久しぶりじゃーん!元気?」
 一言も話したことないどころか見向きもされないくせに勝手に親しみを感じつつ、心の中でおかえりのごあいさつ。
 そして僕はおもむろにMDウォークマンを取り出し、イヤホンを耳に挿す。
 ところがお気に入りの曲までピッピッピッと頭出しをしているところでピーッと電池切れ。
 結局1曲も聴けないままにウォークマンをしまい、最近お気に入りの「日経PC」を読むことにした。
 隣の駅で前の席が空いたので、ささっと座っていざ読まんとしたその時、目の前に杖をついたおじいさんが…。
 「人にやさしく」とブルーハーツに教わった僕は愛想笑いをふりまきながら席をゆずり、雑誌を立ち読みしながら桜木町までゆらゆらり。

午前中
 よきパパを夢見る僕はよほどのことがない限り残業をしない代わりに、みんながボーッしてる午前中に勝負をかける。
 やる仕事をメモ帳に書き出し、やらなきゃ怒られる順にバババッと片付ける。早起きしたから出足は快調!
 と思いきや、エクセルをタンタカやっているうちに、さっき「日経PC」で読んだ「VBAマクロ」をどうしても試してみたくなる。
 自分との戦いにあえなく敗れ去った僕は、中途半端に仕事を残したままお昼休みをむかえてしまった。

お昼休み
 課の人がみんなで食事に出てゆくと、僕はひとりデスクでお弁当。
 隣の課の新人が愛妻弁当をほおばっているのを横目で見ながら、まさおが炊いた硬すぎるごはんと冷たいハンバーグをかじかじ。
 友達に(ここでも)メールを出したり、ホームページの掲示板を(ここでも)チェックしたりして、いつものように昼休みは過ぎていった。

午後
 
すっかりリズムの狂ったスケジュールに振り回されつつ、地道に仕事をこなしていると、いつものように隣の席のおばさんがおしゃべりを始める。
 今日のテーマは「新婚生活」。
 僕の斜め前に座っている新婚娘が夏休み中で、建築士の試験勉強そっちのけでダンナとテニスにいそしんでいることを槍玉にあげ、
 「いいわねー、新婚さんは。でも楽しいのなんて始めだけよ。」などと吐き捨てる。
 そのおばさんは日頃からよく結婚生活の厳しさを口にするひとで、夢見る僕の甘い想像をたびたびくじけさせようとするのだ。
 最近、理想と現実の違いをうすうす感じ始めてきてしまっている僕は、なんとか未来への希望をつなげようと、今日は聞こえないフリをきめこんだ。
 17時40分、今日中にどうしてもやらなければいけない仕事を何とか終わらせ、机の上のポトスに水をやって会社を後にした。

お買い物
 今月は遊ぼうと決めた僕は久っしぶりに道草をくった。
 休みに出かける予定がいくつかあったので、よそいきの服でもいっちょう買ったるか!といった具合にランドマークをぶらぶらしたのだが、もともと流行に疎いうえ、ここ何ヶ月もビックパソコン館以外ろくに行っていなかった僕は、さて、どこで何を見ればよいのかさっぱり分からない。
 ずらりと洋服が並んだ店内をウロチョロしながら、
 「この店ははたしてイケてるのか?もしイケてなかったらあれだぞ、”おい、あいつこの前フジスーパーでポロシャツ買ってたぞ”なんて世界になりかねないぞ!」
 などと余計な心配ばかりして、会社の人に見られないうちに早くここを出ようと焦るばかり。
 結局陳列棚の洋服をさんざんくずしまくったあげくに、何一つめぼしいものも見つけられないままにそそくさと帰ってしまった。

平日の夜
 さて、7時前に家につくと、まずパソコンのスイッチを入れる。もちろん、メールをチェック!
 パパパッと受信されたメールに喜びを隠し切れず、スーパーで買ってきた食料を冷蔵庫にも片付けず、さっそく返事を書き出す。
 ついでに友達のホームページに遊びに行ったりしているうちに、時計の針は8時半。
 はらがへったのでごはんをつくり、久しぶりにナイターなぞ見ながら食べていると、黒田が松井にサヨナラホームランを浴びる。
 昨日ファミコンで黒田が初勝利をあげたばかりということもあり、ショックを隠しきれない僕は、雪辱を果たすべくザッと食器を片付けると部屋に入ってプレイボール。
 今日はベイスターズ戦で、1試合目は前田のサヨナラスリーランホームランで競り勝ったものの、2試合目は山内の乱調と打線の低迷で5−0の完封負け。
 テンションがプラスマイナスゼロになったところで、帰ってきてごはん食べてからずっとうたた寝しているまさおを尻目に、ふたご日記を書き始めたのだった。


 …ふう。書けばいろいろあるもんだ。
 なんとなくスッキリしたところでサクッと寝るか!
 といきたいところだが、洗濯物干すの忘れてた。
かずお