昼休み

ついに呼び止めた今日の昼休み
僕の体中がドキドキして
あなたの肩先届いた
制服の手触り忘れない

いつもならば友達と騒いでる 声が遠くなる
二人だけの秘密
二度とない青春の始まり
屋上のドアから差し込む光

締め付けられてフワフワ 倒れそうな僕
神様見下ろして
柔らかそうなあなた 連れ出しちゃった罪を
初めて僕一人 受け止める


はちきれそうな脈拍 斜めになる景色
神様もてあそぶ
したこともないのに 困らせちゃった罪を
初めて僕一人 受け止める

六月十四日 青くさい空
放課後 赤いおんぼろ自転車の後ろに乗り
丸坊主の僕 ほのかにときめいた
風が優しく そよそよ吹いた

君が優しく そよそよ吹いた