チョコレート

初めてチョコレートもらったあの日から
かれこれもう4年目 久方ぶりの声

「相変らずギター弾いてるの?双子で」
相変らず君は一言余計だね

「制服姿の君と待ち合わせてたあの町はなれて
今年から千葉で一人暮らししてるよ」
ほら また君は笑うんだ

ありのままの君と僕
とぎれていた季節もひとっとび
“それなりに好き”気持ちいい距離感は
いつも君がそうやって
真っ正直な愛をひるまないで僕に
昇るたびに輝く太陽のようにさ
変わらないでくれるから


ステキな男の子できたらしい
うわさで聞いてから 冷たかったそりゃもう
「つかずに離れない あいつはほとほと愛想が尽きたのよ」
そう言い放ったらしい

「携帯電話の名前消したのよ」
君がおかしそうに笑った
「東北地方だったっけ?所沢って」
ねぇ  まだ今もあのままかい?

ありのままの君と僕
とぎれていた季節もひとっとび
“それなりに好き” 気持ちいい距離感は
いつも君がそうやって
真っ正直な愛をひるまないで僕に
昇るたびに輝く太陽のようにさ
変わらないでくれるから


甘くてすっぱかったチョコレート
恋に恋したがりやの二人が
愛に気づいて溶け出した

ありのままの君と僕
とぎれていた季節もひとっとび
“それなりに好き” 気持ちいい距離感は
いつも君がそうやって
真っ正直な愛をひるまないで僕に
昇るたびに輝く太陽のようにさ
変わらないでくれるから