あくび

雲ひとつない空をさかさに映す
千鳥ヶ淵のほとりで待つ

あくびをして 長いまばたきをして
地球のかけらに僕は戻る

ひとつずつ幸せを数えてみれば
すべては君のやさしい素顔のおかげ

ほら またひとつあくびがでたよ
もう 今すぐ君に会いたくて


泳ぎ疲れた水鳥たちの群れが
木陰でゆらゆら揺られている

僕らはみんな光と影の中を
行ったり来たりして生きている

時々寂しい夜も迷わないのさ
すべては愛したひとの涙のおかげ

ほら またひとつあくびが出たよ
もう 今すぐ僕に会いにきて


ほら またひとつあくびが出たよ
もう 今すぐ君に会いたくて