おみこし 2000年7月30日
 春はあけぼの、夏はおみこし。
 というわけで、今年もおみこしの季節がやってきた。
 毎年うちの町内会では、町をあげての大おみこし大会が開かれる。
 しかしながら、最近ではおみこしの担ぎ手がなかなか見つからず、町内会役員は毎年頭を悩ませているらしい。と、かつては役員を務め、現在町内会の協力員をしているうちのおふくろが言っていた。
 特に若者たちは、「このくそ暑いのに、そんな重てぇもの持ってられるかっ!」といった感じで、家にひきこもっちゃったり、旅行に行っちゃったり、駅前でふたり暮らしをしちゃったりして相手にしてくれないという。
 そうなると一肌脱がされるのは、もうとうに全盛期を過ぎたお父さんたちや、町内会役員の気の弱い夫とかで、おみこしが終わったあとのビールがうま過ぎるくらい苦労するらしい。
 うちの町内会なんかまだいいほうで、となりの町の町内会では、なんと8割が女性だという。
 いくら女性の時代とは言え、そんなところにまで進出しているとは。いったい何があなたたちをそこまで・・・。
 きっと日本の夏の風物詩を守ろうと必死なんだ。何だかんだ言っておみこしなくなったら寂しいかも。
 まあそんな話を聞くと、僕も結婚して町内会とか入ったら、人肌ぬいでやろうかな、って思います。
 でもかよわい僕は女のひとたちにもみくちゃにされちゃうのかな・・・。きゃー、怖い♪
 そんなわけで、おみこしを大切に。

かずお